バルト海に面した東欧リトアニアは、麻の生産国として知られている。その中でも、北部に位置するビルザイ地方[UP画像]にあるシウラス社は1928年に設立され、81年の歴史を持つ、リトアニアでもっとも古い麻の製造工場のひとつだ。
麻の栽培から刈り取り、染色、糸の紡積、織り、縫製までを一貫して行い、排水処理に関しても微生物を利用して分解するなど、環境問題にも取り組んでいる。その結果『マスター オブ リネン』の称号を取得し、上質のリネン製品を提供している。
今回のキッチン小物はすべて日本でデザインを起こし、シウラス社で作られたもの。『クイジーヌ・ハピッツ』のマーク、フォークとスプーンも刺繍してもらった。
ヨーロッパの家庭では、リネンを大切に使い続けるという。親から子へ、そして孫へと受け継がれていくクロス類も珍しくない。使えば使うほど柔らかく手になじみ、しかも吸収性、耐久性に優れたリネンだからこそ。

■広大なリネン(麻)畑 [UP画像]
5月から6月にかけて湿地帯に青紫の花が咲く、花が終わったら刈り取り、束にして腐敗させ、繊維のみを取り出す。

繊維を紡ぎ糸にしたのち、染色し織り機にかけ、布にする。でき上がった製品は縫製などを検品し、出荷される。

リネンの特徴といえば、その風合い。最初はノリが効いていてパリッとしているが、使い込むほどに手になじんでくる。毛羽立ちも少ないので、ガラス製品にはリネンのクロスが一番といわれる所以だ。
今回の「キッチンクロス」は大判サイズなので、1枚で十分な数の食器を拭き取ることができる。隅には三角形のループを付け、つるしておけば風通しもよく衛生的。ランチョンマット代わりにしてもいい。
「エプロン」は首紐にゆとりをもたせ、ゆったりとした着用感が自慢のひとつ、「首回りに違和感があるからエプロンはしない」という方でも、太めの紐と、柔らかなリネンの風合いならきっと満足できるはず。
「ハンカチ」や小さな「トートバッグ」を含めデザインはベーシック。色もナチュラルを基本に、チェックとストライプを加えたラインナップ。色が氾濫しがちなキッチンを、すっきりと見せるには小物に統一性を持たせることにある。同じトーンのものならば目にもうるさくない。
「キッチンクロス」や「ハンカチ」は工夫次第で使い方は広がっていくもの。アイデアいっぱいの使い方を、次世代に伝えてみてはどうだろうか?